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『東方美人』の茶青
※『茶青』(チャーチン)とは、まだ摘まれていない、又は摘まれたばかりの茶葉を指す言葉です。


 芒種(今年は6月5日)の前後一週間に摘まれた茶葉から造られた『東方美人』が一番価値が高いと言う事は以前お伝えしましたが、特に芒種後の一週間に当るこの時期は各茶農家が渾身の茶葉を投入してきます。当然、それらの茶葉は比賽(コンテスト)に出展する為の茶葉でもあり、物凄い値段が付く可能性がある茶葉でもあるのです。

 〜では、渾身の茶葉(比賽茶用の茶青)とはどんなものなのでしょうか?チョット見てみましょう。〜
 この日は一般的な茶葉の片隅で『日光萎凋』を行っている比賽茶を見つけました。写真が遠くて解りにくいかも知れませんが、手前の茶葉が比賽茶用の茶葉です。
 アップで一般的な茶葉と比較してみました。これだと一目瞭然ですね。左が比賽茶用の茶葉です。何と行っても茶葉の小さい事!『ウンカ』の恩恵により成長を止めた小さな芽の部分だけを摘み取っています。

茶葉も黄色く変色し、より多くの恩恵を受けている事が伺えます。これだけ『ウンカ』の恩恵を受けているなら、きっと濃蜜のように甘い香りを漂わせる素晴らしい『東方美人』に製茶される事でしょう。。
 比賽茶用茶葉の様子です。どの茶葉も『一心一葉』から『一心二葉』の間で摘まれているのがお分かりでしょう。

いったい一日にどれ程(数量)の収穫が可能なのでしょうか、物凄く贅沢な茶葉です。他の台湾茶の中でもここまで贅を凝らした茶葉はまず見当たりません。まさに台湾茶の中の台湾茶!Formosa Oolong Tea!!
 この茶葉は許時穏氏の比賽茶ではなく、新竹縣の農家が許時穏氏に製茶を依頼した茶葉でした。

それって反則じゃないの?と思いますが、茶農家の中には茶葉だけを栽培して製茶を行わない方々もいるらしく、許時穏氏は彼等の依頼を受けて代行製茶をしているのです。

許時穏氏に「自分の比賽茶はまだ造らないの?」と訪ねると、「もう少しウンカに噛ませてから摘む」との事。そう言えば茶園の一角に、まだ大切そうに取ってある青心大有の茶樹があった事を思い出しました。う〜ん、やる気だな許時穏先生!



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